ボランティア演奏77回
フレットライム(マンドリンクラブ関西OB)
<結成11年、活動の場は同窓会、結婚式、地域コミュニティ、介護施設等>
2007年11月、経済学部13回生同期会での演奏をきっかけに、ボランティア活動を始めてまる十一年。お得意さんは関西四極会総会とグループホーム三件。それに加えて毎年数件の依頼があります。
関西四極会会員の紹介で奈良、京都、神戸でマンションの親睦行事、障害者施設や老人ホーム
のコンサート、高齢者の食事会等に呼ばれたこともあります。
初めての公演は京都の老人介護施設。利用者さんや家族の方から感謝の言葉を頂きました。
演奏後、車椅子の男性が私たちの所へやってきました。聞けば脳溢血で言葉を発することの
できない奥さんが、演奏に感激して涙を流したとのこと。思いがけない感情の吐露に感無量の
様子。忘れられない思い出です。
グループホームの入居者は、程度の違いはあれほぼ全員が認知症の患者です。時々施設を抜
け出して徘徊する人もあるとか。外からはうかがい知れないご苦労がおありのようです。
ある施設では、タンゴの名曲「ラ・クンパルシータ」がお気に入りの女性がいました。訪問のつどご希望に応えてこの曲を演奏しましたが、そのうち寝たきりになり、ベッドでドア越しに聴いていただくようになりました。 また、私たちの演奏のお返しに、昭和13年のヒット曲「満州娘」(私十六満州娘~王さん待ってて頂戴ね♪)を毎回少女のような声で歌っていただいた女性もありましたが、お二人とも間もなくお見かけしなくなりました。毎年少しずつ入居者の入れ替わりがあるようです。
ボランティア演奏77回目の昨年10月20日、別府鶴見丘高等学校の第34回関西鶴嶺会総会に出演しました。この高校からは大分大学に毎年たくさんの入学者があり、マンドリンクラブにもほぼ毎年入部者がありました。総会参加者は約40名。会場は天満橋、大阪キャッスルホテルの中華レストラン「錦城閣」です。演奏曲は第一部「二人の天使」「愛燦燦」「川の流れのように」「ラデツキー行進曲」第二部は「校歌」「応援歌」を歌い会場は大盛り上がり。大きな拍手をいただき、アンコールは「高校三年生」。あの頃の気分に戻り大はしゃぎ。お開きとなりました。その後、関西鶴嶺会会長から次のようなメッセージが届きました。「同世代の皆さんのおかげで大いに盛り上がりました。楽しい良い同窓会だったと参加の皆さんも喜んでくれましたよ。ありがとう。」来年も呼んで下さい。
ところで、年とともにメンバーも高齢化し、いつまで続けられるかという課題に直面しています。そこで機能の衰えを少しでも食い止めようと二年前から「機能向上委員会」と銘打って月1回は練習抜きで芸能鑑賞、研修会、おしゃべり等を楽しんでいます。
これまで天満天神繁昌亭、神戸新開地の喜楽館、神戸港クルーズ等を楽しんだほか、ソムリ エの資格を持つメンバーの真継忠氏(サントリーOB)を講師にワイン講座を開設。ワインの歴史、種類、製法、産地、味わい方等の詳細な解説に、ふむふむとうなづきながら、お待ちかねのワイン試飲に。昼間から上質のワイン数種類をゆっくりと飲み比べながら上品に酔うのもいいものです。心がとろけます。
最後に、ボランティア演奏は私たちの腕試しでもあり、練習の成果を発表する貴重な機会でもあります。私たちの年間スケジュールには、なお「ジャッカンの余裕」があります。お呼びくださればどこへでも参ります。お気軽に声をかけてください。